2020年12月14日
沖縄SV株式会社とネスレ日本株式会社は、「沖縄コーヒープロジェクト」の一環として、沖縄県立北部農林高等学校(名護市)と連携してコーヒー豆を栽培する取り組みを2021年1月より開始します。
■地元住民・農家の皆様と連携しながら、コーヒー豆の栽培地を拡大
沖縄SVとネスレは、2019年4月より、沖縄で初となる大規模な国産コーヒー豆の栽培を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」(※参考資料)を開始しました。名護市の農地でコーヒーの苗木を移植して以降、同農地内での栽培本数を段階的に増やしており、2019年11月からは大宜味村でも農地を確保し、コーヒーの苗木を段階的に移植しています。最も生育が進んでいる苗木の背丈は170cmを超えており、結実する苗木も出てくるなど順調に生育しています。
また大規模な国産コーヒーの栽培を目指すため、コーヒーの苗木の提供やコーヒー豆を栽培する上での技術支援を地元住民や農家の皆様へ行っており(※1)、沖縄県内の関係者の皆様との連携を強めています。
■沖縄県の一次産業の担い手となる高校生と連携した取り組みをスタート
2021年1月からは沖縄県立北部農林高等学校 熱帯農業科の授業・実習の一環として、コーヒーの苗木(※2)を高校の農場に移植・育成する取り組みや、コーヒーの種子(※3)の発芽実験や生育調査を実施する予定です。
今後大規模な国産コーヒー豆の栽培を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」を推進していく上で、地元住民や農家の皆様との連携をさらに強めていくことは不可欠と考えており、将来、沖縄県の一次産業の担い手となる高校生の皆さんに、コーヒー栽培の技術や魅力をお伝えしていきたいと考えています。
なお「沖縄コーヒープロジェクト」でコーヒー豆の栽培に関わる農作業に従事している沖縄SV、コーヒー生豆のサプライチェーンを継続的に改善することを目的として世界各地で実施しているプログラム「ネスカフェ プラン」(※参考資料) に沿ったサポートを行っているネスレ、沖縄県特有の気候・土壌に精通した立場からコーヒー栽培に対する助言を行っている琉球大学、それぞれの関係者は、熱帯農業科の学生の皆様に向けた、特別授業を開催する予定です(※4)。
(※1・2・3) コーヒーの種子・苗木の提供や技術支援は、「ネスカフェ プラン」プログラムを推進するネスレが行います。
(※4) 状況により予定が変更になる場合があります。
■コーヒー苗木を生育する農園やコーヒー苗木の様子
■今後の展望
2020年末までに累計約4200本のコーヒー苗木の移植を予定しており、当プロジェクトによって初めてコーヒー豆が収穫される時期は最短で2022年を予定しています。
今後も播種と苗木の移植を継続して行っていくとともに、プロジェクトへの参画者や県内のコーヒーの栽培地をさらに拡大していく予定です。
■沖縄コーヒープロジェクト
沖縄県内の耕作放棄地などを活用し、これまで限定された量にとどまってきた沖縄県産のコーヒー豆の生産量を拡大することで、沖縄県産のコーヒー豆やコーヒー製品を新たな特産品とするとともに、農業就業者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地への対応など、沖縄県の一次産業における問題解決を目指しています。
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