2019年8月28日
有限会社D-WEBER(本社:愛知県安城市、代表取締役:水野 健一)は、昨年夏に開始したプロジェクトブランド「4DESIGN by D-W」の第二弾として、RGC株式会社(琉球ガラス村 沖縄県糸満市)とのタイアップを実現し、琉球ガラス「波琉寿(パルス)」を発表いたしました。
※第一弾は代表・水野の故郷の愛知県瀬戸市の瀬戸焼「宝玉」をカペラシンガポールで発表の後、ASIA DESIGN PRIZE 2019を受賞いたしました。
【波琉寿 製作の背景】
代表・水野が初めて沖縄に訪れた十数年前の家族旅行で、自身の目で見る沖縄の海の美しさに激しく感動しました。それ以来、癒しを求めて足しげく沖縄に訪れており、いつか沖縄をテーマにしたデザイン作品を作りたいと考えるようになりました。
「沖縄の工芸といえば琉球ガラス」その思いから知人を介してRGC株式会社(琉球ガラス村)を訪ね、共同製作を実現することとなりました。暫くして第一弾作品がASIA DESIGN PRIZE2019を受賞し、更に製作意欲が沸いていた水野でしたが、同時期に重病が発覚。
幸い早期手術で難を逃れましたが、精密検査を受ける中で「命の重さ・尊さ・儚さ・脆さ・強さ」を感じました。
検査入院の夜、モニターに表示される脈拍の波形を眺めていると、「命を可視化するとこうなるのか。」と思った瞬間にアイデアが閃きました。そして手術一週間前に基本デザインを完成させモデルをRGC社に持ち込み、今回の商品化にいたりました。
【命と海 波琉寿の特徴】
ガラスに強く押し込んだ、波打つようなエンボスは、脈拍(パルス)と沖縄の海から発想を得ています。力強く隆起させた底面は、無限に沸き出る源泉に見立て、命と誕生を表現しています。吹きガラス成形ならではの揺らぎと、琉球ガラスならではの色調が命の海を連想させます。
実売を想定した製品としては手の込んだ造形で、RGC社の充実した設備と熟練職人による手造りだからこそ再現できました。機械や型成形では決して真似のできない風合いが魅力です。
しっとりと両手に収まる小ぶりで丸みを帯びたカタチは、使い込むほどに愛着の湧く器にしたいという想いから。オススメは、やはり泡盛、焼酎そして酒で、波形のエンボスで優しくかくはんされ、風味をより楽しむことができます。
<作品名の由来は「海波」×「琉球」×「寿命」>
作品名の由来は、「海波」と「琉球」そして「寿命」をかけ合せたもの。パルス( Pulse = 波長・脈拍を意味する)と読むことで、海外からの渡航者にも意味合いが通じ、発声しやすいことから名づけました。
作品を通して、沖縄の伝統工芸「琉球ガラス」をもっと身近に感じてもらい、沖縄の文化・歴史についても関心を高めたいと考えています。
<代表 水野のコメント>
沖縄の思い出として持ち帰ってもらえるような、RGC社の製品化も視野にいれていることから、「見て触れて、そして使って楽しめる。波琉寿でもてなしをされた人はきっと幸せな気持ちになるでしょう。大切な人との食事や、寛ぎの時間にもマッチするよう考えてデザインをしましたから、沢山の方に愛される商品になってくれたら嬉しいです。」
【波琉寿の概要】
名称 : 波琉寿(パルス/Pulse)
発表 : 2019年8月8日
用途 : 泡盛や焼酎、日本酒を嗜むグラスとして。
デザートグラス、小料理の器として。
サイズ: タテ約55mm×ヨコ約80mm
カラー: 海色(うみいろ)、珊瑚(さんご) 全2色
発売日: 一般販売9月末頃を予定/ホテル・式場・飲食店などは応談
価格 : 未定
製作 : 琉球ガラス村 〒901-0345 沖縄県糸満市字福地169番地