2018年12月21日
ピクスタ株式会社(東京都渋谷区 代表取締役社長:古俣 大介、東証マザーズ:3416)が運営する、写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」( https://pixta.jp )は、自治体、金融、交通機関、観光、製造事業者、大学研究機関などと共に「琉球びんがた」による新規市場創造を促進する「琉球びんがた普及伝承コンソーシアム」と連携し、職人の方からライセンス委託を受けた沖縄の伝統工芸「琉球びんがた」デザイン販売を開始いたします。
■「琉球びんがた」とは
「琉球びんがた」は、沖縄県の伝統的な染色技法のひとつで、琉球王国時代の14、15世紀頃から沖縄で生まれ育った唯一の染物であり、京都友禅、加賀友禅、江戸小紋と並ぶ日本の代表的な染物です。経済産業大臣指定の伝統的工芸品、沖縄県無形文化財にも指定されています。
■琉球びんがたを取り巻く環境と販売背景
「琉球びんがた」は、視覚的にもインパクトが強く、観光客にも人気の伝統工芸です。一方で、伝統を理解せず、単に模倣したデザインをプリントしただけの商品や海外製の低品質な商品が流通し、工芸を受け継ぐ人材の育成を経済面で阻害されているという現状があります。
そこで、伝統工芸を継承するために職人が作るデザインを理解した上で利用でき、かつ、職人に適切な利益をもたらせる仕組みとして、琉球びんがた事業協同組合に加盟した工房から生まれた「琉球びんがた画像素材」をデジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA」で販売することになりました。
PIXTAで販売された画像素材の収入は、琉球びんがた事業協同組合で分配。
組合には約25の工房が加盟しています。
琉球びんがた普及伝承コンソーシアムが提供する「琉球びんがた画像素材」は、2019年3月末までに合計300点、2020年3月末までに合計1,000点を目標に、今後も拡充して参ります。
【琉球びんがた普及伝承コンソーシアムよりコメント】
市場の縮小、職人の高齢化・後継者不足、デザイン模倣の実態等、伝統工芸を取り巻く課題は、工芸に関わらない私たちには関係のないことかもしれません。
しかし、豊かな沖縄は、受け継がれてきた琉球文化である伝統工芸・芸能、歴史、自然を大切にし、次世代に伝えて行くことで持続可能となります。
琉球びんがたには、“わかりやすい沖縄のイメージ”と王朝文化としての“高級感”があります。そんな伝統工芸を活用することで、職人の抱える課題を解決しつつ、事業者の販売促進やPRに役立てる地域活性化の新しいカタチを証明したいと考えています。