東大発ベンチャーLPixel、画像不正検出ソフト「LP-exam」を無料公開

2014年4月18日

LPixel(エルピクセル株式会社)は、最先端の画像処理技術を応用し、生命科学分野の学術論文の画像を中心に、切り貼りや加工などの不自然な箇所がないかを検出するソフトウェアLP-examを開発し、無料で公開しました。

 

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英科学雑誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文に含まれる画像に不正な加工や不自然な箇所があるという指摘が、生命科学界のみならず論文捏造をめぐる社会問題として、大きな注目を集めています。LPixelでは、生命科学の専門家チームが自ら、高度な画像処理技術を応用して、生命科学研究のノウハウを活かし、「画像不正検出ソフトウェアLP-exam」を開発しました。複数の手法を組み合わせて、元の画像から8つの分析結果を出力し、不正検出のサポートをします。

 

■STAP細胞に関する電気泳動画像の分析例
画像加工が指摘されているSTAP細胞に関する画像(*注1)について、LP-examで分析した結果、以下のように、明らかに不自然な箇所が見つかりました。

 

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▼上記の画像について
(1)暗色背景に変換
(2)明暗反転画像 (3)カラーマップ画像
(4)~(6)段階的コントラスト強調(弱(4), 中(5), 強(6))
(7)~(9)高域通過処理((4)~(6)に対する)
画像の不正(*注2)となりうる加工が行われた場合、以下のような現象が観察されます。
(4)~(6)… 切り貼りがされた箇所全体(赤枠内)が目立って見える。
(7)~(9) … 連続的な直線(青枠内:黒色直線)が見えるようになる。
(3) … 一つのバンドが全て同じ色に見えることもある。
上記のSTAP細胞に関する電気泳動画像の分析では、(4)~(9)の結果により、他の実験結果の写真を長方形に切り取り、赤枠内にその写真を貼りつけた様子がうかがえます。

 

 

 

LP-examの無料配布を開始
画像不正検出ソフトウェアLP-examは、本日より以下のサイトから無料で利用できます。
▼LP-exam Ver.1オンライン版
http://lpixel.net/lp-exam

 

Pixelの起業のメンターとしてサポートしている鎌田富久氏(スタートアップブースターTomyK代表 http://tomyk.jp/)は、「生命科学の東大発ベンチャーが、自らこのようなツールを開発し、無料配布したのは画期的だ。画像不正の検出が容易になることによって、安易な不正の防止、研究者のモラルの向上、査読審査の効率化が期待できる。また、研究者間で、こうしたツールを活かし、情報共有のネットワークが広がれば、研究協力などのプラス効果も考えられる。」とコメントしています。

 

LPixelは、今後ユーザのフィードバックも取り入れ、多くの研究者と協力して、精度向上にむけてLP-examを改善していきます。また、LP-examの特定用途向けのカスタマイズや機能拡張、ビジネス用途などの相談も受け付けます。

 

エルピクセル株式会社について
エルピクセル株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 島原佑基)は、東京大学の生命科学の研究者が中心となって、2014年3月に設立したベンチャー企業。東京大学産学連携本部主催のベンチャー育成プログラム(平成25年度「産学連携評価モデル拠点モデル実証事業教育プログラム(経済産業省)」)を通じて設立主な事業内容:
・研究用画像処理ソフト受託開発
・技術シーズの新規アプリケーション開発
・研究者・科学者ソーシャル支援ホームページ: http://lpixel.net
問い合わせ先: http://p.tl/-48d