データリテラシーを身につけるために書かれた良書。データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」

2016年7月13日

 

米ハーバード・ビジネス・レビュー誌が「21世紀で最も魅力的な職業」と呼ぶ職業、それは
「データ・サイエンティスト」だ。

 

本書は、“既に手元にある魅力的なデータ(Sexy Little Numbers)”を、これまでとは違った角度
から分析し、思い込みをこわして新しいビジネス戦略を描き成功させたデータ・サイエンティスト
の手法を、実例と多数の図表を交えて紹介する。

 

データを分析し、誰に、何を、どのメディアを通して、いくらの予算をかけて消費者にアプローチ
するか、マーケティング戦略を決めたらどう実行に移し、その結果を測定して最適化を図って
いくか、という「データ・アナリティクス(分析)」の一連のプロセスがわかる。

 

著者は、大学時代に計量経済学を学び、統計学のトレーニングを積んだ後、世界的広告会社
オグルヴィのデジタル・マーケティング部門でシスコシステムズ、BT(ブリティッシュテレコム)
などの大手クライアントで実績を積んだ生粋のデータ・サイエンティスト。
「測定した結果が何の意味をもつのか」をシンプルな形で示すことに徹底的にこだわる。
本書で掲載する70点の図表も、いずれもビジネスの現場で練り上げられたものばかりである。